top of page
検索
執筆者の写真福岡塾六本松校

大学入試共通テスト英語リスニング対策19 福岡塾六本松校

英語のリスニング力を向上させるために、連結(リンキング)同化脱落(エリジオン)フラッピングといった音の変化に慣れておくことが大切です。これらはネイティブスピーカーが自然なスピードで話す際に頻繁に起こる音声現象であり、英語特有のリズムや発音パターンに対応するための重要なポイントです。

1. 連結(リンキング)

リンキングとは、単語と単語が続くときに、最後の音と次の単語の最初の音がつながる現象です。英語はこのリンキングによって、文がなめらかに聞こえ、会話が途切れなく流れます。

リンキングの例

  • 子音+母音:go out → 「ゴウワウト」最後の「o」と次の単語「out」の母音「a」がつながって「ゴウワウト」と聞こえます。

  • 子音+子音:big game → 「ビッグゲイム」「big」の「g」と「game」の「g」が重なり、「ビッグゲイム」のように1つの音として聞こえます。

リンキングのポイント

リンキングを意識して練習することで、英語のリズムが身に付き、放送文が聞き取りやすくなります。リスニング教材を使って、リンキングが起こる部分に着目すると効果的です。

2. 同化(アシミレーション)

同化は、ある音が隣の音の影響を受けて、音が変化する現象です。特に、単語の最後の音が次の単語の最初の音に引きずられるように変わることがよくあります。

同化の例

  • would you → 「ウッジュー」「would」の「d」が、次の「you」の「y」と結びついて「j」に近い音に変わります。

  • in bed → 「イムベッド」「in」の「n」が、次の「b」に引き寄せられて「m」に変化します。

同化のポイント

同化を聞き取れるようになるには、英語の音の変化パターンに慣れることが大切です。同化が起きると、英語がより一体感を持ったリズムで聞こえるようになります。

3. 脱落(エリジオン)

脱落は、発音しにくい音が話すスピードに合わせて省略される現象です。会話のスピードが速いほど、特に「t」や「d」の音が脱落しやすくなります。

脱落の例

  • next week → 「ネックスウィーク」「next」の「t」が省略され、「ネックスウィーク」のように発音されます。

  • friendship → 「フレンシップ」「friend」の「d」が脱落し、「フレンシップ」と聞こえます。

脱落のポイント

脱落に慣れておくと、速いスピードの会話でも単語のつながりを理解しやすくなります。特にtやdの脱落に注意しながら聞く練習をすると、リスニングで役立ちます。

4. フラッピング

フラッピングは、特にアメリカ英語で見られる現象で、「t」や「d」の音が、素早い「ら行」のような音(ɾ)に変わることを指します。この音は「t」とも「d」とも異なり、日本語にはない音ですが、アメリカ英語の特徴的な発音です。

フラッピングの例

  • water → 「ワラー」「t」が「ら行」に近い音に変わり、「ワラー」に聞こえます。

  • better → 「ベラー」「t」がフラッピングされ、「ベラー」のように発音されます。

フラッピングのポイント

フラッピングに慣れると、アメリカ英語の自然な会話が聞き取りやすくなります。単語の中の「t」が「ら行」のように発音される箇所を意識して聞くと、聞き取りやすくなります。

まとめ

英語リスニングで連結、同化、脱落、フラッピングを意識すると、速い会話も聞き取りやすくなり、音の変化にスムーズに対応できるようになります。特にリスニングテストや実際の会話ではこれらの音声現象が頻繁に起こるため、繰り返し練習しておくと実力アップに役立ちます。

Comments


bottom of page